学びは終わらない

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理系のための研究生活ガイド 坪田一男

今日は、ドライアイをはじめとした権威で、世界的にも非常に有名な坪田氏の

「理系のための研究生活ガイド」という本を読んでみました。

 

 

僕自身、今年度から研究室に配属されて研究というものがスターしました。けれど、研究室で何をしたらよいのかとか、これからどのような気持ちで研究に臨めばいいのか、さっぱりせず悩んでいたんです。

そこで、この本を見つけて読んでみることにしました。

ここでは、本書で自分がこれからの研究で大切だなと思ったことについていくつか紹介いします。

 

目次

 

著者紹介(本書より)

坪田一男(つぼた・かずお)

 東京歯科大学教授。医学博士。1955年、東京都生まれ。1980年、慶應義塾大学医学部卒業。国立栃木病院眼科院長、東京歯科大学助教授を経て、1998年より現職。1985年より2年間、アメリカのハーバード大学に留学。専門は角膜移植、屈折矯正手術およびドライアイ。

 完全に成功者に見える坪田氏ですが、本書内で失敗例を挙げてそんなことはないということを述べています。

 

内容紹介

坪田氏のウェブサイト (書籍のご案内|眼科医 坪田一男 オフィシャルサイト)

に本書の紹介がありました。それを引用すると

実験、論文発表、学会発表、研究費、特許など、サイエンスの世界で生きる研究者には、知っておくべきさまざまなルールがあります。研究者として成功するためには、ルールを熟知したうえで、ルールを使いこなすことが求められます。本書では、サイエンスの世界の基本的なルールをわかりやすく解説したうえで、「ルールを戦略的に使いこなす」ためのノウハウを僕の体験も紹介しながらまとめてみました。

このように、理系の学生にとっての研究室の心構えだけでなく、研究室を選ぶことに関するアドバイスから、将来研究者としていきていくためにビジネスにする方法まで

と非常に広範囲なことが記載されています。

 

よって、

これから研究が始まる人、研究に対するイメージをつかみたい大学生・高校生、また研究が始まっていて、改めて研究を考えたい人が読むと非常に有益だと思います。

 

1、自分の価値観を知る

坪田氏は、研究者になるための8つのチェックポイントの一番最初のポイントとして、「自分の価値観を知る」ということを挙げています。

 

その中で、大事なこととして、

とにかく、自分はどうして研究をやりたいのか、とことん自問自答することである。

と述べています。

 

自分が研究をやる意味って何だろう。

研究をやることが目的になっていないだろうか。

研究は手段であり、研究することにより得られることってなんだろうか。

そのために頑張るのだろうか、研究をすることが自分の中でどれほど大切なことなのだろうか。

 

自分にとっての研究の占める順位が高くなければ、研究は後回しという考えになってしまうし、そうなれば研究をやり遂げることができないと思います。

 

つまり、研究に対する「野望」「情熱」を持たなければならないし、持てなければそんな研究は絶対にやってはいけないと考えるようになりました。

 

2、本で「メタ理論」を手に入れる

メタ理論とは

 一つひとつの情報を包括的に説明できるような理論や情報ある概念でまとまった情報

 つまり、「論文」はある特定の情報を与えているにすぎないので、よりまとまった「本」や「ジャーナル」をよむことが大事だと述べているのです。

 

そして、メタ理論を読むことで、

知識のまとまりが頭に入り、その領域ではどんなことがホットで何が問題かというようなことが分かってくる
重要な概念はどの本にも書いてあるから、どれが大切で、どれがささいなことなのかがわかってくる

と述べています。

 

今の僕にとってはまさに目から鱗でした。

 

研究室に配属され、やる気に満ち溢れているけれど、何をやったらよいかわからないし、論文には難しいことばかり書いてあるので勉強するにしてもわからないことしかないのです。

 

最初から「よしこの論文を読破してやる」といって、論文を勉強するのではなく、まずは理解できること、全般の知識を勉強することが大切であるということが分かりました。

 

まとめ

 

この本は、研究をやっていく上で大切なことがとてもよくまとまって記載されています。

僕のように、研究が始まったばかりのころから研究者になっていく上で迷ったとき助けてくれるそんな本だなと思いました。

 

僕はこの本で、今大切なこと、将来待ち受けていることがどんなことなのかよくわかりまし